10年後に驚きの売却額になる可能性がある腕時計

高級時計への投資は、有益なビジネス判断となり得ることをご存知でしょうか。

他の商品と異なり、時計は一生モノであるため、長年使用してもその価値を維持することが多いのです。また、生産数の多さや希少性から、時とともに価値が上がり、時には1000倍にもなるものもある。

高級時計の世界市場は、2019年から2020年にかけて34億ドルから67億ドルへ成長しました。今後6年間は年平均成長率(CAGR)4.5%で成長し、2027年には約513億ドルの規模に達すると予想されています。

さらに、近年ではEコマースが発展してきています。高級時計ブランドや代理店も、続々Eコマースに参入してきており、店頭に足を運ばなくとも現物を入手できる環境が整ってきています。

また、新型コロナウイルスによる「リベンジ消費」の影響も考えられます。パンデミック禍で外出が出来ず、本来飲食や旅行へ流れるはずであったはずのお金が余り、宝石や高級時計といった高級品へと流れて行っているということです。

近年の高級時計市場の急成長は、これらの要素が重なったことが要因と考えられています。

なぜ高級時計が投資対象になるのか?

「時計」のような体に身に着ける物が投資対象になるのは意外、と思う方も多いかもしれません。

実は、高級時計が投資対象として成り立つのは、この商材の特性と業界のある事情が大きく関わっています。

この記事では、その理由を詳しく説明していきます。

理由その1:高級時計は美術品や宝飾品のようなものであるから

高級時計と特性が似た投資対象として、美術品や芸術品、宝石やパールなどの宝飾品が挙げられます。

時計には、たった数千円のものから数百万円するものまでピンキリです。

数千円~数万円くらいのものであれば、毎日身に着けるファッションアイテムとして扱われてしまいますが、数十万~数百万するものは、よもや美術館に飾られる芸術品のようなものなのです。

高級時計は国際的に価値が認められており、歴史的にロイヤルファミリーや皇族の宝飾品の一つとして扱われてきました。宝石、プラチナ、金などがあしらわれた宝飾時計は、特に価値の高い物とみなされています。

プラチナや金といった現物が投資対象となるのと同様に、高級時計も投資対象として成り立つのです。

理由その2:お手入れを怠らなければ半永久的に稼働するから

時計には機械式とクォーツ式というものが存在します。この後詳しく説明していきますが、機械式時計であればほぼ半永久的に動き続けます。これは、お手入れを怠らなければの話ですが。

ただし、これはいかなる機械式時計に言えることではありません。メーカーのサポート体制によるところがあります。二流・三流メーカーの機械式時計だと、発売後10年も経つと部品の製造がストップするといったことが発生します。こうなると、修理不能になってしまい、当然時計の価値も下がってしまいます。

しかし一方で、一流ブランドの高級時計であれば、長期の保障がついていることが多いのです。例えば、高級時計といったらまず思いつくのはロレックスですね。ロレックスには30年もの保証期間が付けられています。一流ブランドの中では、永久保証をうたうところも存在します。

高級時計は、稼働が止まらない限り価値が大幅に落ちることはありません。長期間にわたり修理可能であること。これが投資対象として高級時計を持つ際の、前提条件となることを覚えておきましょう。

理由その3:需要に対して流通量が少ないため

高級時計は、熟練の職人の手によって一つ一つ作られています。このため、安価な大量生産の時計に比べてたくさん生産できないことから、絶対的に流通量が少なくなっています。

つまり希少価値が高いので、長い時を経ても価値が高いままで評価されるのです。

また、匠の手で一つ一つ作られているということは、同じ技術でその時計を作れる人が少ないということ。このため、全く同じモデルが再販される可能性が低く、プレミアがつきやすくなっています。

買い手としては、定価よりも高くても購入しておきたいという心理が働きやすくなり、価格が高騰しやすくなっています。これが、高級時計が投資対象になる理由の一つです。

投資としての高級時計の賢い選び方のポイント

ポイント1:クォーツ式よりも機械式を選ぶようにする

前述の通り、時計にはクォーツ式と機械式の二種類の駆動方式があります。

クォーツ式は電池を元に動いているため、電子回路が古くなると使えなくなったり、内部構造も機械式に比べると単純で、資産価値としては低くなってしまいます。一般的に、クオーツ式の電子回路の寿命は10年といわれています。

機械式は細かいパーツから成る機構を複雑に組み合わせて、電池がなくても稼働します。

メンテナンス次第で半永久的に稼働するので、資産的な価値を考えると、機械式時計の方がおすすめです。

また、機能式の中でも「自動巻き」と「手巻き」の二種類があります。近年では、自動で時間を調整してくれる「自動巻き」の方が、人気が高い傾向にあります。

ポイント2:ベルトの材質は金属か皮の二択

高級時計の本体は圧倒的に機械式がおすすめですが、ベルト部分は金属か皮のどちらかにするようにしましょう。

それ以外の材質は安物感が否めず、投資対象として価値が下がってしまいます。高級時計を投資として考えるのであれば、ベルト部分は皮か金属以外にはありません。

金属は劣化しにくく、耐久性があるので、末永く使うことができるという点で価値が下がりにくいのがポイントです。

革ベルトは金属ベルトよりも軽くてやわらかいので、着け心地がよい上、どのようなシーンにも合うという点で価値があります。また、必要に応じて皮部分だけ付け替えが可能という点も大きな魅力です。

ポイント3:その時計特有の機能で選ぶ(クロノグラフ、防水機能など)

投資対象として高級時計を選ぶ際に、吟味しておきたいのがその時計特有の機能です。例えば、防水機能やカレンダー機能、GMT機能(数各国の時刻が表示される機能)、クロノグラフ(ストップウォッチ)などが代表的なものです。

これは、その時計の職人ならではの技術が生かされているもので、時計に高い付加価値をもたらしてくれます。一般的な時計にはない機能であればあるほど、希少価値が高まります。

時計愛好家たちに注目されている機能は、特に価格が高騰しやすくなりますので、その時の人気モデルの特徴や、価値が上がりやすい機能のトレンドなども調べておくと良いでしょう。

今すぐ手に入れたい “プチプラ “高級腕時計5選

ロレックス オイスターパーペチュアル 78万円台から

ロレックスは、常に認識され、高く評価されるそれらの名前の一つであり、それは彼らが非常によく価値を保持することを意味します。そのため、このような些細なことであっても、些細なことを気にする必要はありません。時の試練に耐えうるクラシックなルックスです。この記事を書いている時点では、メーカーから直接新品を購入できる安価な小売ロレックスは存在しない。

オメガ デ・ヴィル プレステージ 375,000円から

このように、オメガのブランド力は衰えることがありません。とはいえ、デ・ヴィル プレステージは、ラグジュアリーウォッチの世界にシンプルかつエレガントなエントリーです。しかし、もしあなたが出費を増やしたいのであれば、よりハイエンドのモデルは3万ドルをクリアしている。

タグ・ホイヤー カレラ – 27万円から

2022年に公開された「The Gray Man」では、俳優のライアン・ゴズリングが新しいブランドアンバサダー契約により、タグ・ホイヤーのタイムピースを使用しました。タグ・ホイヤーのウェブサイトにも彼の顔が掲載されており、カレラは注目のアイテムとなっています。タグ・ホイヤーの中でもシンプルなデザインで、どんな服装にも合わせやすいのも魅力です。

ジャガー・ルクルト レベルソ・クラシック 700,000円より

長方形の時計といえば、レベルソがつきもの。30年代にポロ選手用の時計として発売され、デリケートなガラスを保護するために文字盤が「反転」するように設計されています。そのデザイン性は、現代に至るまで脈々と受け継がれているのだ。レベルソが廃れることは考えにくいので、これからもずっと人気が続くでしょう。

ロレックス エアキング 108,000円より

50年代に英国空軍を称えるために作られたエアキングは、2022年に最新のアップデートが行われました。以前はロレックスで手に入る最も安いリテールウォッチでしたが、数々のアップデートとそれが特異な40mmサイズであることから、少し高価になりました。それでも、新品でも中古でも買い得感のある素晴らしいエントリーモデルであることに変わりはない。

アドバタイズメント

Shutterstock

こちらもご覧ください